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TITLE
縛られ地蔵
2010.05.24
ENTRY
先日、父親の友人が亡くなられたので北海道にいる父親に代わり茗荷谷にある林泉寺まで、お通夜に出かける事になりました。
若い頃の演劇をしていた頃の友人だそうです。私自身はお名前しか存知挙げませんでしたので、何もわからないまま
父親の友人と駅で待ちあわせてお寺に行く事に…。
一通り式を済ませ皆さんと故人を語りながら、お寺でお食事をした後、帰りに何やら怪しいお地蔵様を発見…
縄でぐるぐる巻きにされてました。
そして横を見ると柱に縄が何本かかけてありました。
おじさん達に聞くと
「思いっきり縛りつけてあげるといいさ…。」
…と、私が女王様をしていることは言ってませんが、
私よりも遥かに倒錯的に生きてきた方々です。言葉には出さない突っ込み的オーラー炸裂…。
お賽銭を入れ、首から体全体に縄をかけてきました。
さすがに亀甲縛りはしませんでしたが、お地蔵さんを縛って少しだけキュンキュンしながら帰って生きました。
願いをかけながら縛り願いがかなったら解きにいきないといけません。
故人は好きな事をやり続けてまっとうされた方です。
初めてお会いするのが既に眠られた後、だけどそのお顔は凛とし堂々とした綺麗なお顔でした。
帰りがけ、お寺の中は既に暗かったので本来気付きにくい縛られ地蔵に、ぱっと導いてくれたのは、
かつて一緒の舞台を踏んだ友人の娘への粋な計らいだったのかもしれません。
そう思えるほど、不思議な一日でした。